Lentement mais sûrement パリ思い出話

今朝、レッスン室を片付けていたら、こんな附箋が出てきました。

lentement mais sûrement

「ゆっくりと でも 確実に」

という意味のフランス語です。


この言葉は、働いていたパリ8区の音楽院の同僚、マリーズの口癖でした。

帰国してから、彼女からの昔のメールを見て、私が附箋に書き留めておいたものが、出てきました。


当時、音楽院には私を含め3人の伴奏講師がいて、マリーズもそのうちの一人。

リーダーとして仕事をまとめ、他の楽器の先生とのコミュニケーションも気にかけてくれました。

生徒も先生も多かった8区の音楽院は、試験も発表会も一大事!

マリーズがいなければ、私はどうなっていたか。。。(笑)


いつも優しくて愛に溢れていて、でもその感情を決して押し付けず、温かく見守ってもくれて、、、私にとって大きな支えとなってくれたのを覚えています。彼女には、仕事の話に限らず、よく相談事をしていました。ピアニストとして、音楽家として、女性として、人生の先輩として、、、色々な話をしてくれたマリーズ。そんな彼女がよく言っていたのが、


lentement mais sûrement

「ゆっくりと でも 確実に」


彼女のこの言葉を聞くと、ふっと肩の力が抜けて、よし、できることを丁寧にやっていこう、と静かな元気が湧いてきたのを思い出します。


新年が始まって、少し過ぎたこのタイミングで、この附箋を見つけたことは、

まるで神様からのメッセージのよう。。。

思わず、手帳の最初のページに書き加えました。

懐かしい気持ちになった土曜日の朝でした。


みなさま、素敵な週末をお過ごしくださいね。

向かって左からマリーズ、私、クリスティーヌです。この3人で、200人弱の生徒たちの試験や発表会の伴奏を乗り切りました!


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